「呼吸のしかた」というアプローチ~股関節の痛みと肩関節の痛み~(60代男性)

以前パーソナルトレーニングで膝の関節でお悩み解決できたお客様からY様をご紹介いただきました。
Y様はご自宅とお仕事場がある東京からわざわざ車で横浜本牧までお越しいただくので、1回1回のセッションが結果につながることをとても期待されています。

Y様は仕事柄、車を使うことが多く、車から降りた時の股関節の痛み、歩いている時に突然ガクッと脚の力が抜ける感覚を改善したいというご希望がありました。
それでも冬になるとスキーに行ったり、夏になると山菜採りに出かけたりと痛みがありながらもアクティブに野外活動をされていましたが、それ以外のシーズンはあまり運動はせず、仕事上の夜のお付合いなどで、年々体重増加も重なり痛みが増してくることもあり、股関節の名医の診察を受けることになりました。

医師からは「すぐに手術をする必要ないが、このままだといずれ手術も視野を入れていく必要がある」と言われたこともあり、本格的に運動を始めなくてはいけないという思いもあって、友人に相談したところ、私の名前が挙がったとのことでした。

東京からと遠方からお越しいただくということもあり、現実的に多くてひと月に3回が限度とのことでしたので、ご自身でトレーニングとコンディショニングを行っていただけるように資料付きでメニューを作成してお渡しさせていただきました。

最初の評価でY様はとてもお忙しい方ということもあり、「肩周りの緊張」が高かったです。

肩周りの緊張が高いということは、普段それだけ肩をすくめることも多いということでもありますので、呼吸の仕方に問題があると私は判断しました。
その為、メニューの中に呼吸を伴う運動をたくさん入れて肩周りの緊張を下げることから始めました。

もしかしたら、なぜ呼吸の運動を行うことで肩周りの緊張が解けるのか?と思われる方もいらっしゃると思いますので、簡単に説明させていただきます。

呼吸の中でも特に「息を長く吐く」ことをパーソナルトレーニング中によく行うのですが、これは現代人の大量な情報処理や人間関係などによってストレスが高まった状態になりますと、そのストレスを乗り越えていくためにどうしても自律神経の中でも交感神経が優位になります。
この状態で生活していますと1日約2万回行なわれている呼吸も本来はお腹周り(横隔膜)が主役で動いているはずが、呼吸の脇役である首や肩まわりの筋肉が過剰に出しゃばって呼吸の主役を奪おうとします。
そうなりますと、当然肩周りの筋肉も過剰に緊張してしまいます。

これを改善するためにもなるべく息を長く吐く練習をして、本来の正しい呼吸のパターンに戻していきます。
それによって体幹が安定して、肩甲骨や骨盤、股関節も正しいポジションになり、その後のトレーニングの流れもスムーズに行えます。

Y様は現在痛みは完璧にいかないまでも、昨年の夏の山菜採りと冬のスキーにも参加できております。
現在は更なる改善を目指して、呼吸をはじめとしたトレーニングに励んでいらっしゃいます。

2018.04.02