こんにちは!横浜本牧パーソナルトレーナー宮原崇です。
今日から師走、気合入れて2016年を乗り越えていきたいと思います。
昨日の続きです。
歩行時の筋肉の使い方と筋力トレーニングで使う筋肉の使い方が違うというお話をさせていただきました。
では、どのように違うのでしょうか?
これを知るためには、常に重力という環境で生活している我々人類は重力に負けないように筋力を発揮しているということを理解しなければなりません。
筋肉を鍛える時や強化をする時は筋肉の長さが短くなることを主体で行われます。
例えば代表的な腹筋運動のクランチのように。
重力に逆らいながら腹筋を意識的に縮めているのが特徴的です。
この筋肉が縮まっている状態をコンセントリック収縮と言います。
ちなみに上の写真で鍛えられる腹直筋という筋肉の主な役割は背骨を曲げると解剖学書には書いてありますが、実際の人間の歩行動作やスポーツ活動で腹直筋をコンセントリック収縮させる場面は少ないのが現状です。※格闘技など一部例外はあります。
次の写真は腹筋運動のように背中が丸まっていますが、これは筋肉が意図的に縮まっているわけではなく、重力に逆らわずにこの姿勢を作り出しています。
最後の写真は身体がこれ以上後ろに行かないように腹筋が自然と力が入っている状態です。
つまり重力に負けない状態で筋肉が自然と力を発揮しています。
この動作時の腹直筋の働きは伸張しながら力を発揮しているエキセントリック収縮と言います。
人間が立った状態で行う動作は常に重力がかかり、重力に負けないためには筋肉の力の発揮の仕方はエキセントリック収縮であることを認識すると、筋力トレーニングだけでは動作のパフォーマンスアップに繋がらないことが明確になってきます。
アメリカではこの考え方が10年以上前から常識となっているのに対して、日本はあと何年かかるのでしょうか。
本日は以上となります。
貴重なお時間を誠にありがとうございました。